渡航歴のない埼玉の女性が、デング熱に感染したと厚労省が発表したそうです!
デング熱の国内感染症例について(第一報) - 厚生労働省
これには驚きました!渡航歴のある人が国外で感染、日本に帰って来てから発症するケースはこれまであったものの、海外に行ったことない人が感染したのは、戦後、戦地より復員した人たちが持ち込んだウイルスによる感染(蚊が媒介するんですね)以外には報告されてきませんでした。
デング熱について調べてみました。
デング熱(ねつ、まれにデンゲ熱とも、英:dengue fever、イギリス発音:/dɛŋɡeɪ/、アメリカ発音:/dɛŋɡiː/)は、デングウイルス(Dengue virus)が原因の感染症であり、熱帯病の一つである。予防ワクチンは無い。 Wikipedia
デング熱とは、デングウイルスが原因の感染症で、東南アジアや中南米の熱帯気候で流行する熱帯病のひとつで、予防ワクチンはない。
え?予防ワクチンはない?そうなんです。ワクチンは存在しないんです。
ですから東南アジアなどの流行地では、媒介する蚊を発生させないことが重要視されていて、蚊の幼虫であるボウフラは流れのあるところでは生息しにくいので、蚊は溜まっている水に産卵するんですけど、それを事前に防ぐために、シンガポールでは、バケツや食器カゴ、プランターなどに水を溜めておくことが法律で禁止されています。
もしそれに違反して家族などに感染者が出ると罰金です。
シンガポールねた!(外部ブログ)
気になるデング熱の症状は、急激な発熱や頭痛、筋肉痛、関節痛、はしかにかかったみたいな特徴的な皮膚発疹、ということです。
なんかいつもと違うって感じたら医者に行ったほうがいいですね。まあ、慌てずに厚労の発表内容を確認したほうがいいです。
媒介する蚊なんですが、2種類ほどいるみたいなんですが、1種類は日本にももともといるやつ。もう1種類は熱帯地方にのみ生息しているやつなんですが、どっちから感染したのかはわからないですけど、ここ数年来の暑い夏、スコールのような雨など、徐々に日本の気候が変わってるように思うのも原因の一つなんですかね。
外国との行き来が盛んになってるので、海外から蚊がなんらかの形でやってきて、今までだったら生きていけなかったのに、気候が変動している日本も生息し得る環境だった、みたいな。
実際に現在アメリカやヨーロッパにいる蚊のうちの1種類は、東アジアから北米へ輸出された古タイヤに溜まった雨水に潜んでいたボウフラがアメリカの東海岸に上陸、定着し、ヨーロッパ、中南米、中東まで生息域を拡げていったと言われているようですね。
とにかく感染している蚊から刺されると、一刺しでも感染する可能性があるようですから、注意が必要です。蚊取り線香や虫除けスプレー、ハッカ油など蚊が嫌がるもので身を守りましょう。とはいえ、あまり神経質にならずに、冷静に厚労省からの続報を待つべきですね。
ちなみにこのニュースを受けて、フマキラーの株価があがってますね。